2022年10月29日(土)

奥高野
鉾尖岳

10月29日 

猪笹橋750 →歩→ 鉾尖岳1015−1050 →歩→ 猪笹橋1330

日帰り 単独


龍神から十津川に抜ける国道の蟻ノ越から4〜5km龍神側のイダサ谷出合の猪笹橋の道端に車を置いて出発する。猪笹橋で国道から猪笹林道が分岐する。林道入口には「民有林林道 猪笹線」や「一般車両通行禁止 この道路は、県有林の作業用道路です。関係者以外の一般車両は通行出来ません!! 和歌山県西牟婁振興局」と書かれた看板があった。猪笹林道に入ると、左手に飯場跡と思われる壊れたプレハブ小屋を見て、すぐに左岸に渡る。猪笹林道は未舗装であるが、簡易舗装が施されている部分もある。数日以内に車が通行した形跡もあった。猪笹橋から10分くらい行くと、右岸に渡って伐採地のような箇所を通過する。少し行くと再び左岸に移り、その後、猪笹林道はイダサ谷の左岸を緩やかに登っていく。猪笹橋から20分ほど行くとゲートがあり、その先、車は進入できなくなっていた。「この先は県有林管理道です」「この先、出口側ゲート施錠中のため、通り抜けできません。」「ゲートから2.4km先 路体欠損のため 車両通行止め 期間:令和2年7月から当面の間」「注意! 以下の行為が発見された場合、厳重に対処します @当ゲート等の破壊 A無断通行者による失火 B草花等の無断採取 関係機関へ通報します」などと書いてあった。猪笹橋から35分くらいでイダサ谷右俣の沢を横切り、左に大きくカーブしながら登っていく。標高を上げると、樹間に眺望が得られる箇所も出てきた。猪笹橋から1時間40分くらい行くと、道端にショベルカーが置いてあるのを見る。すぐその先で右に三浦峠方面への林道が分岐した。分岐から俗に護摩壇山今西林道と呼ばれる林道に入る。鉾尖岳方面に進むと、林道は岩壁の下を行くようになる。特に標高1286m地点とその東側の小ピークの鞍部の下部は恐ろしいほど大きく崩壊していた。周囲の眺望が良い箇所もあり、、果無山脈などを望むことができた。標高1286m地点の南西付近でどこに続いているのか分からないが、標高1180m地点の方へ林道跡が分岐していた。三浦峠方面への林道分岐からここまで15分くらいだった。さらに10分ほど進んで右手の尾根上に廃車が見えると、鉾尖岳の南側の林道の分岐に着いた。ここで護摩壇山今西林道を離れて右にUターンするように分かれる標高1272m地点方面に続く林道に入る。少し登ると、林道は左にUターンするように尾根を越えていて、その先は「通行禁止」と書かれた鎖が張ってあり、「一般車通行禁止 これから先は、許可なく車両や歩行者の通行を禁止します。無断で通行して事故等が発生しても一切の責任は負いません。」と書かれた比較的新しい看板もあった。尾根を乗り越す地点の道端に先ほど見えた廃ワゴン車と横転した廃マイクロバスが放置されていた。ここから尾根をたどって鉾尖岳頂上を目指す。尾根上に登ると東側の眺めが良く、近くの崖又山から遠くの大峰山脈まで望むことができた。緩やかに尾根を少し進んだ後、鉾尖岳への最後の登りにかかる。左側が足元から崩壊していて滑落しないように注意が必要である。急登のうえ足元も不安定で立木の幹や根をつかみながら登っていく。林道から15分くらいで鉾尖岳頂上に到着した。標識と三角点があった。眺望も得られ、伯母子岳、護摩壇山、城ケ森山、高甲良山、果無山脈などを望むことができた。鉾尖岳頂上でしばらく休んだ後、登りと反対の北側の尾根を下った。頂上直下は急であるが、尾根に乗ると何となく踏跡があり、それをたどって尾根が広くなってきた所で左の方に下っていくと、林道が見えてきたので、適当な所で林道に下り立った。鉾尖岳頂上から林道まで15分ほどだった。護摩壇山今西林道から標高1033m地点の方に分かれている林道だと思ったが、すぐに行きに通った護摩壇山今西林道の奥の方だと気がついた。鉾尖岳頂上の直下を通過して林道を15分くらい歩くと、行きに通った廃車が放置されている尾根に上がる林道の分岐に着いた。ここから元来た道を通って猪笹橋まで戻った。猪笹橋には入山前後で異なる軽トラックが停めてあったので、地元の人が山仕事に来ていると思われた。猪笹橋から鉾尖岳付近までの林道は荒れているのではないかと心配していたが、整備されているようで思っていたよりも状態は良く、ゲートが無ければ鉾尖岳近くまで車で行くことも可能と思われた。最近車が通った形跡もあったので、山仕事で利用されているのではないかと考えた。ほとんど林道歩きであったが、猪笹林道を利用して比較的容易に鉾尖岳に登頂することができた。鉾尖岳は遠い山で紀伊半島の山の中でも到達するのがなかなか大変な山だと思っていたが、今回登頂することができて満足だった。(2023年10月1日記載)



猪笹林道(2022年10月29日)


猪笹林道から牛廻山を望む(2022年10月29日)


林道から牛廻山、大峠山方面を望む(2022年10月29日)


林道を振り返る1(2022年10月29日)


林道を登る(2022年10月29日)


林道から城ケ森山を望む1(2022年10月29日)


林道から護摩壇山方面を望む(2022年10月29日)


鉾尖岳1(2022年10月29日)


鉾尖岳2(2022年10月29日)


鉾尖岳3(2022年10月29日)


大峰山脈を望む1(2022年10月29日)


大峰山脈を望む2(2022年10月29日)


崖又山方面を望む(2022年10月29日)


鉾尖岳への登り(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上1(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上2(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上3(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上4(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上5(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上の標識と三角点(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上6(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上から伯母子岳に続く稜線を見る(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上から牛廻山、果無山脈方面を望む(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上から龍神方面を望む(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上から高甲良山方面を望む(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上から護摩壇山、龍神岳、耳取山を望む(2022年10月29日)


鉾尖岳頂上7(2022年10月29日)


鉾尖岳付近から城ケ森山と上湯川岳を望む(2022年10月29日)


鉾尖岳付近の林道(2022年10月29日)


林道から鉾尖岳を見る1(2022年10月29日)


林道から笠塔山を望む1(2022年10月29日)


林道から高甲良山方面を望む(2022年10月29日)


林道から護摩壇山方面の稜線と城ケ森山を望む(2022年10月29日)


林道から鉾尖岳を見る2(2022年10月29日)


林道から鉾尖岳を見る3(2022年10月29日)


山中の紅葉(2022年10月29日)


林道から城ケ森山と上湯川岳を望む(2022年10月29日)


林道から護摩壇山、龍神岳方面を望む(2022年10月29日)



林道から周囲の山を見る(2022年10月29日)


林道を下る1(2022年10月29日)


林道を下る2(2022年10月29日)


林道から笠塔山を望む2(2022年10月29日)


林道を振り返る2(2022年10月22日)


林道から笠塔山とその西方の稜線を望む(2022年10月29日)


林道から龍神方面の眺め(2022年10月29日)



鉾尖岳−GPS軌跡(2022年10月29日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。



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