2022年11月5日(土)

奥高野
高甲良山

11月5日 

亀谷橋705 →歩→ 高甲良山910−940 →歩→ 亀谷橋1125

日帰り 単独


高甲良山は古いガイドブックで紹介されているのを見たことがあり、予てより登ってみたいと思っていた。しかし、今はあまり登られていないように思われ、どこから登ればよいのか分からない。2万5千分の1地形図を見ると、野々垣内から林道が高甲良山頂上近くまであるようだが、以前に野々垣内を車で通った際に林道入口に「通行止」と書いてあったことやこの林道に関する情報が見当たらず野々垣内谷に崩落などがある可能性が考えられることから他のコースを検討することにした。2万5千分の1地形図に記載のある大熊から高甲良山に続く道は古いガイドブックでも利用されているが、大熊で登り口を見つけるのが難しいように思われた。キリコシ辻方面から稜線をたどることも考えたが、距離が長いのが難点だった。そうした中、ちょっとしたことから殿垣内から高甲良山頂上近くまで林道があることが分かったので、これを利用することにした。殿垣内の近くの亀谷橋の袂の路肩に車を置いて出発する。すぐに四叉路があり、大熊から見て右は「美山」、直進は「殿垣内」、左は「龍神和泉守史蹟」と標識に書いてある。大熊方向に少し行くと、右に林道が分岐している。林道入口の路肩はやや広くなっているが、「トラック出入り口につき駐車禁止」と書いてあり駐車はできない。林道に入ると、まもなく橋を渡って沢沿いに進む。右側に堰堤が現れ、その先で林道は右に曲がり、Uターンするように水が流れていない沢を渡った後、山腹を登っていく。前方に廃屋を見て左にカーブしながら登っていくと、右下に祠があるのを見る。林道を道なりにカーブしながら登っていく。最近車が通った形跡は認められたが、なかなか勾配が急であり、四輪駆動車でなければ難しそうである。やがて左下の方へ荒れた林道が分岐すると、眺めの良い伐採地に出た。ネットのフェンスがあり、眼下に殿垣内の集落を見下ろすことができた。さらに道なりに林道を登っていく。道幅はあるが、勾配が急な部分もある。途中で尾根上に出ると、T字路になっていて、右に林道が分岐するが、左に進む。林道入口からここまで30分くらいだった。さらに10分くらい登ると、今度は左に林道が分かれるが、右に進む。途中から洗堀が深い部分もあり、車の通行は困難ではないかと思われた。林道入口から1時間くらい行くと、道が二手に分かれ、右は植林の山腹を下っていき、その先の広場につながっているように見えたので、左に進んでカーブしながら登っていく。さらに道なりに25分くらい行くと、再び道が二手に分かれるが、右の道はすぐに山抜けがあり、歩いて通過することは不可能である。左の道はこれを巻くために作られた道のようで、少し行くと元の道と合流した。なおも道なりに林道を登っていくと、大きく左にカーブして稜線近くに達する。少し眺望も得られて、やがてキリコシ辻方面からの林道と合流した。林道入口からここまで1時間45分くらいだった。ここで折り返すように左折して少し行くと、植林の中で林道は行き止まりとなった。林道終点から右の斜面を強引に登って稜線上に出た。稜線には何となく踏み跡があり、これに従って左の高みを目指して進んでいくと、程なく高甲良山頂上に到着した。高甲良山頂上は私製の標識と三角点があるのみで、わずかに東側の眺望が得られたが、眺めは良くなかった。高甲良山は植林の山であるが、頂上部だけ自然林が少し残っていて、ちょうど紅葉がきれいだった。大熊方面の尾根の方に何となく山道があるように見えたが、下ることができるかどうかは不明である。高甲良山頂上でしばらく休憩した後、元来た道を戻るが、すぐに林道には下りず、しばらくキリコシ辻方面の稜線をたどることにした。高甲良山頂上の西側の小ピークから尾根を下っていくと、ちょうどキリコシ辻方面の林道と行きに通った林道の分岐に下りることができた。明瞭な山道はないので、行きはここから取りつくことができなかった。帰りは殿垣内を見下ろせる伐採地の先で林道から見えた祠に立ち寄った。祠の脇の石垣の上には灯篭のようなものがあった。ここが行きに見た標識に書いてあった龍神和泉守史蹟ではないかと思った。もちろん下から道が来ていると思ったが、ヤブになっていて来る人もほとんどいないように見えた。ヤブを通り過ぎると、廃屋の脇を通って簡易舗装が施された車道に出た。おそらくこの廃屋のために作られた車道であり、現在は進入する車も無さそうである。車道を少し下ると、行きに通った四叉路に出て、まもなくスタート地点の亀谷橋に戻ることができた。最後は少しヤブ漕ぎがあったが、林道を通るよりも近道になった。高甲良山頂上付近まで続く林道は、とてもトラックが通ることができるような道ではなく、四輪駆動車でも困難と思われた。高甲良山にはどこから登るか迷ったが、今回利用したコースで比較的容易に登頂することができた。前週に引き続いて、登山というよりも林道歩きになってしまったが、高甲良山に登ることができて満足だった。(2023年10月30日記載)



高甲良山に向かう林道から見えた廃屋(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道1(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道で来し方を振り返る1(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道2(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道で来し方を振り返る2(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道3(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道から樹間に城ケ森山を見る(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道4(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道で来し方を振り返る3(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道の上部から鉾尖岳方面を望む1(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道の上部から鉾尖岳方面を望む2(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道の上部から鉾尖岳方面を望む3(2022年11月5日)


高甲良山に向かう林道の上部から鉾尖岳方面を望む4(2022年11月5日)


高甲良山頂上1(2022年11月5日)


高甲良山頂上2(2022年11月5日)


高甲良山頂上3(2022年11月5日)


高甲良山頂上4(2022年11月5日)


高甲良山頂上5(2022年11月5日)


高甲良山頂上6(2022年11月5日)


高甲良山頂上7(2022年11月5日)


高甲良山頂上8(2022年11月5日)


高甲良山頂上9(2022年11月5日)


高甲良山頂上10(2022年11月5日)


高甲良山頂上の標識(2022年11月5日)


高甲良山頂上の三角点(2022年11月5日)


高甲良山頂上の南側(2022年11月5日)


高甲良山頂上の紅葉1(2022年11月5日)


高甲良山頂上の紅葉2(2022年11月5日)


高甲良山頂上の紅葉3(2022年11月5日)


高甲良山頂上から笠塔山を望む(2022年11月5日)


高甲良山頂上を振り返る(2022年11月5日)


高甲良山の西方の稜線上から鉾尖岳方面を望む(2022年11月5日)


高甲良山の西方の稜線上から大峠山方面を望む(2022年11月5日)


高甲良山を振り返る(2022年11月5日)


林道から殿垣内の集落を見下ろす1(2022年11月5日)


林道から殿垣内の集落を見下ろす2(2022年11月5日)


龍神和泉守史蹟(2022年11月5日)


高甲良山−GPS軌跡(2022年11月5日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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