2022年11月27日(土)

鈴鹿
藤原岳

11月27日 

西藤原小学校跡630 →歩→ 鳴谷神社635−640 →歩→ 聖宝寺650 →歩→ 藤原山荘900 →歩→ 藤原岳920−940 →歩→ 藤原山荘955−1000 →歩→ 天狗岩1035−1100 →歩→ 藤原山荘1125 →歩→ 大貝戸登山口1305 →歩→ 西藤原小学校跡1315

日帰り 単独

藤原岳には、大貝戸道と聖宝寺道の主に二つの登山道がある。前者は表登山道や表道、後者は裏登山道や裏道ともいう。今回は、裏登山道から登り、表登山道を下ることにした。廃校となった西藤原小学校跡の近くの観光用駐車場に車を置いて出発する。民家の間を5分くらい進み、祠のある五差路を左折すると、突き当たりに鳴谷神社がある。お参りをした後、右手の動物除けの柵にある扉を開けて通り抜け、その先の階段を登っていく。230段ほどあるという階段を登り切ると、池がある場所に出た。魚の養殖ができそうな生簀もあるが、現在は釣り堀として利用されているように見えた。池の畔を少し行くと突き当たりに公衆便所があり、左に行くと聖宝寺の境内に入るが、「登山者の皆様へ この先、登山道への通り抜けは出来ません。聖宝寺」と書いてあった。聖宝寺に立ち寄りたかったが、石段を登って往復しなければならず、体力温存のために今回は通過した。右に行くと駐車場があり、まもなく林道に出た。「←藤原岳登山道(聖宝寺道)」と書かれた道標に従って左に進んだ。「この先登山道につき車両の通行はご遠慮下さい 藤原町」と書かれた看板もあった。林道は聖宝寺の裏手に続いていて、少し行くと登山口と着いた。昔は、寺の境内から登山道が始まっていたのかもしれないが、現在は寺の中は通過できなくなっている。登山届を提出するポストを見て、登山道に入り少し行くと、前方に巨大な堰堤が現れる。登山道はどうなっているのかと思ったが、道標があり、その通りに進めば問題ない。堰堤の基部から堰堤の右上に登ると、落石が多い舗装された林道の終点のような場所に出た。林道というより堰堤を建設する時に作られた作業道かもしれない。林道終点から堰堤の裏側を下り、堰き止められて堆積した砂礫の上を横切って対岸に移った。よく見ると、登山道の入口に道標があり、それに従って登山道に入った。登山道は左右にカーブしながら登っていく.。途中で沢を横切り、標高を稼いでいく。道は狭く、路肩にロープが張ってある箇所もあった。合目ごとに「藤原岳裏登山道○合目」と書かれた標識があり、目安となる。途中から沢に入るが、二合目と三合目の間で沢を離れて、右側の植林の山腹を左右に曲がりながら登っていくと、やがて尾根に乗って勾配が緩くなって一息つくことができた。六合目を過ぎると、右手の沢を隔てて、樹間に藤原岳の頂上部を見上げることができるようになる。聖宝寺から約1時間30分で八合目に着いた。ここで大貝戸からの表登山道と合流した。聖宝寺から二合目まで約25分、三合目まで約40分、四合目まで約45分、五合目まで約55分、六合目まで約1時間、七合目まで約1時間15分だった。八合目は小広く、小休止するのに手頃な場所である。八合目には「なだれによる事故をなくすために」と書かれた看板があり、冬場はそれなりの積雪があるのだと思った。八合目から九合目まで左右にカーブしながら登っていく。眺望が得られる箇所もある。先ほどの看板によると、登山道はなだれ危険区域になっていて、冬場は他に冬期登山道があるようである。八合目から九合目まで約15分、九合目から藤原山荘まで約25分だった。藤原岳の頂上部は草原状であり、藤原山荘は藤原岳頂上の一角と捉えることもできるが、ここでは藤原山荘の南方の「展望台」や「展望丘」と呼ばれる標高1140mのピークを藤原岳頂上とする。藤原山荘から気持ちの良い草原に付けられた道をたどる。開放感があり、周囲の眺めも良い。緩やかに登っていき、藤原山荘から20分くらいで藤原岳頂上に到着した。非常に眺めが良く、御池岳や銚子岳、静ケ岳、竜ケ岳など鈴鹿山脈の山々を望むことができた。しばらく休憩した後、藤原山荘まで元来た道を戻った。体力的に余裕があったので、藤原山荘から天狗岩を往復することにした。天狗岩は藤原岳の最高点と捉えることもできる。藤原山荘からカレンフェルトの広い稜線をたどる。振り向くと先ほど登った藤原岳が見えた。やがて灌木帯に入る。途中で道が二手に分かれ、行きは南側の遠回りのルートを通ったが、数分で近道のルートと合流した。合流後、すぐに白瀬峠、御池岳方面の道が右に分岐した。「坂本谷で、土石流が発生しました。大変危険ですので、坂本谷への下山を禁止します。藤原町役場」と書かれた古い看板もあった。分岐から5分ほどで天狗岩に到着した。天狗岩も眺めが良い。付近から御池岳を大きく望むことができた。しばらく休憩した後、元来た道を戻った。帰りは、八合目から表登山道を下った。途中、七合目の先で左に道が分岐していたが、六合目で合流しているように見えたので、どちらを通っても問題ないと思った。三合目の先には、登山道に不似合いなガードレールのような柵があった。二合目には石仏が祀られていた。二合目から下っていくと、途中で堰堤の脇を通過した。サルがいたが、逃げていった。藤原山荘から約1時間35分で神武神社に着いた。神武神社から数分進んだ所が、休憩所や駐車場のある大貝戸登山口だった。大貝戸登山口から10分ほど車道を歩くと、スタート地点の西藤原小学校跡に戻ることができた。藤原山荘から九合目まで約20分、八合目まで約30分、七合目まで約40分、六合目まで約50分、五合目まで約1時間、四合目まで約1時間5分、三合目まで約1時間15分、二合目まで約1時間25分だった。藤原岳は登山口から頂上まで標高差が大きく、体力的にきついのではないかと思っていたが、予定通りのコースを歩くことができて良かった。近くの御池岳に登った時も思ったが、下界から近いわりに山上に優れた景観が広がっていることは驚きだった。藤原岳は石灰石の採取が行われていて、麓から見ると痛々しく、関東の武甲山や叶山を彷彿とさせる。しかし、頂上からの眺望や頂上部の草原やカレンフェルトは、多くの登山者を魅了するのに十分な風格のある山なのだと思った。(2023年12月1日記載)



8合目と9合目の間で養老山地方面を望む(2022年11月27日)


高甲良山に向かう林道1(2022年11月27日)


9合目付近から麓を見下ろす(2022年11月27日)


藤原山荘から藤原岳頂上に向かう1(2022年11月27日)


藤原岳1(2022年11月27日)


藤原岳頂上の北側の標高1128mのピークを見る1(2022年11月27日)


藤原山荘から藤原岳頂上に向かう2(2022年11月27日)


藤原岳頂上の北側の標高1128mのピークを見る2(2022年11月27日)


藤原岳頂上を見上げる(2022年11月27日)


藤原岳頂上部1(2022年11月27日)


藤原岳頂上1(2022年11月27日)


藤原岳頂上2(2022年11月27日)


藤原岳頂上3(2022年11月27日)


藤原岳頂上から西側の眺望(2022年11月27日)


藤原岳頂上から御池岳と天狗岩を望む(2022年11月27日)


藤原岳の石灰石の採掘地を見る1(2022年11月27日)


藤原岳の石灰石の採掘地を見る2(2022年11月27日)


藤原岳頂上部2(2022年11月27日)


藤原岳頂上部と養老山地方面を見る(2022年11月27日)


養老山地方面を見る(2022年11月27日)


天狗岩を見る(2022年11月27日)


養老山地笙ケ岳を背後に藤原山荘を見る1(2022年11月27日)


養老山地笙ケ岳を背後に藤原山荘を見る2(2022年11月27日)


藤原岳と藤原山荘の間で天狗岩方面を見る(2022年11月27日)


藤原山荘(2022年11月27日)


藤原岳2(2022年11月27日)


藤原山荘と天狗岩の間の草原1(2022年11月27日)


藤原山荘と天狗岩の間の草原2(2022年11月27日)


藤原岳を振り返る(2022年11月27日)


天狗岩方面を望む(2022年11月27日)


天狗岩(2022年11月27日)


天狗岩から藤原岳を見る(2022年11月27日)


天狗岩から御池岳を望む(2022年11月27日)


天狗岩から南西方向の眺望(2022年11月27日)


天狗岩から銚子岳、静ケ岳、米原谷方面を望む(2022年11月27日)


天狗岩頂上1(2022年11月27日)


天狗岩頂上2(2022年11月27日)


天狗岩頂上3(2022年11月27日)


天狗岩を振り返る(2022年11月27日)


藤原山荘に戻る途中で天狗岩を振り返る(2022年11月27日)


天狗岩から藤原山荘に戻る途中にて(2022年11月27日)


下山途中で養老山地方面を望む(2022年11月27日)


藤原岳−GPS軌跡(2022年11月27日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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