2024年1月5日(金)
果無
千丈山


1月5日 晴
途中
800 →歩→ 千丈山950−1025 →歩→ 途中1150
日帰り 単独

千丈山は果無山脈の一峰と捉えられるが、主稜線から外れているうえ、登山道の情報も非常に乏しい山である。古いガイドブックでは富田川上流の中辺路町兵生の方からのコースを案内するものを見たことがあるが、現在登ることができるか不明である。また、和歌山県の果無山脈県立自然公園の案内マップには、龍神本宮林道から県境の稜線をたどるコースが示されているが、距離が長く、龍神本宮林道の方が千丈山よりも標高が高いため、帰りは登り主体となる可能性が高いことから避けたいと思った。国土地理院の地形図を見ると、千丈山の東側の広見川林道から龍神本宮林道と千丈山を結ぶ県境の稜線を越える道が記載されており、現在も稜線近くまで林道が延びているようなので、これを利用して稜線上に出て千丈山を目指すことにした。林道とは思えないほど立派な新高尾トンネルから北上し、広見川林道に車で入る。日置川上流の広見川沿いにすれ違い困難な未舗装路を進んで、標高556地点付近に車を置いて出発する。この付近は道は広がり、斜面に石積みが見られ、昔は人家があったのかもしれない。林道を奥に進むと、まもなく橋を渡って広見川林道は左岸から右岸に移る。橋の北側の川岸は岩畳のようになっている。橋を渡ると左に林道が分かれるので、そこを入る。すぐに右上方に上がっていく林道が分かれるが、沢沿いの道を直進する。国土地理院の地形図によると、少し先に建造物の印があり、そこは広くなっていたが、古いコンクリート製の貯水槽のような跡があるだけで、小屋などの建物は何もなかった。少し行くと、古い堰堤があるのを見る。最初、林道は車で入れそうに思えたが、その後、倒木や洗堀などで荒れている部分もあり、車の通行は不可能な状況だった。広見川林道から道なりに30分ほど歩くと、土砂を積んで貯木場として使っていたのではないかと思われる場所に着いた。ここで道が左右に分かれていたので、Uターンするように右に曲がってさらに植林の中を登っていく。その後、何度か左右にカーブしながら登っていくと、やがて林道終点に着いた。林道終点から道は無く、稜線を目指して植林の中の急斜面を強引に登っていく。倒木や間伐した枝などが多く、歩きにくい。林道終点から20分くらいで国土地理院の地形図で道が稜線を越えている鞍部に着いた。地形図にある道は消えていて不明であり、標高650m付近から地形図の道とは異なる所を通った。登り着いた鞍部から南へ稜線をたどる。稜線上は防火帯というわけでもなさそうだが、木々の間が開いていて、そこを進んでいった。千丈山北側の小ピークで北西方向からの尾根と合流し、一登りすると千丈山頂上に到着した。千丈山頂上には、三角点と朽ちた標識があるのみだった。千丈山頂上付近まで来ると自然林となったが、千丈山頂上は木々に覆われていて周囲の眺望は得られなかった。千丈山頂上でしばらく休憩した後、元来た道を戻った。千丈山北側の小ピークと稜線からの下降点は、方向を間違えないように注意が必要である。林道終点まで戻ると、あとは林道を下るだけであった。山中では誰にも会うことはなく、静かな山歩きを楽しむことができた。千丈山はどこから登るのが良いのかと思案していたが、今回利用したコースによって思いのほか容易に頂上に立つことができて良かった。(2024年9月27日記載)


行き止まりの林道終点(2024年1月5日)


千丈山への稜線上にて(2024年1月5日)


千丈山頂上1(2024年1月5日)


千丈山頂上2(2024年1月5日)


千丈山頂上3(2024年1月5日)


千丈山頂上4(2024年1月5日)


千丈山頂上5(2024年1月5日)


千丈山頂上6(2024年1月5日)


千丈山頂上7(2024年1月5日)


千丈山頂上の三角点(2024年1月5日)


千丈山頂上の標識1(2024年1月5日)


千丈山頂上の標識2(2024年1月5日)


千丈山頂上8(2024年1月5日)


千丈山から北に延びる稜線上にて1(2024年1月5日)


千丈山から北に延びる稜線上にて2(2024年1月5日)


林道を下る1(2024年1月5日)


林道を下る2(2024年1月5日)


林道を下る3(2024年1月5日)


沢沿いに林道を戻る1(2024年1月5日)


沢沿いに林道を戻る2(2024年1月5日)


入山地点近くの広見川に架かる橋(2024年1月5日)


橋の近くの岩畳1(2024年1月5日)


橋の近くの岩畳2(2024年1月5日)


広見川(2024年1月5日)


入山地点付近で見た石積み(2024年1月5日)


千丈山−GPS軌跡(2024年1月5日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。




戻る