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装飾ライン

2025年1月11日(土)

安倍奥
有東木山

1月11日 晴

有東木745 →歩→ 葵高原850 →歩→ 正木峠930-935 →歩→ 有東木山1040-1105 →歩→ 有東木1240 

日帰り 単独

遠い過去に安倍奥東山稜を縦走した経験があり、安倍奥の主だった山々には足跡を残しているが、支稜に位置する山はまだ訪れたことがなかった。有東木の北側に位置する標高1043.5mの三角点峰は、有東木山またはマトウ山と呼ばれており、以前から気になっていたため、今回登ることにした。有東木橋近くの「うつろぎ」という農林産物加工販売所に併設の駐車場に車を停めて出発した。公衆トイレも整備されている。車道を登っていくと、5分ほどで有東木の終点にあるバス停の脇を通過した。ちょうどバスが発車を待っているところだった。近くに「山葵栽培発祥の地」と書かれた標柱があった。途中に何か所か分岐もあるが、道なりに登っていく。「ルート案内 ↑青笹山・地蔵峠」や「← 地蔵峠・青笹山」と書かれた立看板が設置されている。集落の外れまで来ると、見月山を望むことができた。舗装された林道のような道を進み、有東木から30分ほどで「有東木農道開設之碑」と刻まれた石碑を見ると、そのすぐ先で唐沢橋という橋で沢を渡った。沢はワサビ田として利用されていた。唐沢橋を過ぎて林道から振り返ると、有東木山と思われる山が見えた。唐沢橋から10分ほどで標高736メートル地点を通過し、次の鋭角のカーブ付近でも沢が近づいてくる。この周辺もワサビ田が広がっていた。国土地理院の地形図では、ここから葵高原まで沢沿いに道が描かれているが、林道を進んでいった。仏谷山と思われる山を眺めたり、放置された茶畑を見ながら登っていくと、葵高原に到着した。唐沢橋から35分ほどだった。「クマ出没注意」の掲示や「地蔵峠周辺ハイキングコースのご案内」と書かれた案内図が設置されていた。ここから細島峠や青笹山方面への道が分岐している。周辺は広く、駐車可能なスペースがある。さらに林道を5分ほど進むと、行き止まりのような場所に至り、ここも駐車可能である。その手前の左側から「林道有東木線(起点)」と書かれた林道が分岐しており、そこを入る。林道は舗装されているが、道幅が狭くなった。葵高原から15分ほど進むと道端に石像があり、左手にワサビ田への道が分かれていた。さらに林道を25分ほど歩くと、正木峠に到着した。結局、有東木から正木峠まで全区間が舗装されており、正木峠には車で来ることも可能であることが分かった。正木峠から右前方に地蔵峠への登山道が続いている。有東木山へは正木峠から西側の尾根に入るが、正木峠手前にロープが張られた箇所があり、そこから入山した。すぐに古い道標が倒れており、林道が整備される以前の登山道は、この付近で正木峠に達していたと推察された。尾根に乗って少し進むと鉄骨の人工物の跡があり、林業で使われたものと思われた。振り返ると、樹間に仏谷山や天津山と思われる山々が見えた。正木峠から標高1118メートル地点まで35分くらいだった。その先は鬱蒼とした樹林帯に入り、ヤブが深くなり、地形も複雑になるため注意が必要である。様子を見ながら右に尾根を外れて下り、有東木山へ続く尾根にうまく乗ると、国土地理院の地形図には藤代と有東木を結ぶ道が描かれている。現在は廃道となっているようで、道筋は確認できなかった。尾根を西へ辿って植林の中をを登り切ると、有東木山頂上に到着した。有東木山の頂上部は広く、三角点は確認できたが、標識などは見当たらなかった。北側の方がやや高く見えたため周囲を探索したが、有東木山頂上を示すものは見つからなかった。しばらく休憩した後、下山を開始した。南の尾根に向かって下っていくが、しばらく笹ヤブが続き、道も不明瞭なため、方向を確認しながら慎重に進んだ。尾根に乗るとヤブは気にならなくなったが、道は依然として不明瞭であり、尾根を外さないように進んだ。東へ下る踏跡があるように見える箇所もあったが、南へ忠実に尾根をたどった。標高860メートル地点は、人の手が加えられたようで、木々が伐採されていた。有東木山頂上から25分くらいだった。標高860m地点から右側の尾根に入らないように注意しながら下っていくと、15分ほどで林業用の作業道に出た。作業道を数分進むと、右側からより明瞭な林道と合流し、そのまま道なりに進んだ。林道には分岐もあるが、国土地理院の地形図に描かれた有東木から南西方向に伸びる道の終点を目指して進んでいった。やがて伐採地に出て、正面に見月山や安倍川を望むことができた。途中で林道は右後方へ続いていたが、下方に見える茶畑を目指して尾根沿いに下った。手入れがされていない茶畑の脇を通り、「有東木無線局舎」と書かれたアンテナ施設を見て法面の階段を下ると、車道に出た。有東木山頂上からここまで約1時間10分だった。先ほどの林道は、この車道に接続しているものと思われた。舗装された車道を15分ほど歩くと、神社があったので立ち寄った。白髭神社というらしい。境内に生える10本のスギの木からなる有東木白髭神社の大スギ群は、静岡市指定天然記念物になっている。白髭神社の前は展望台になっており、安倍奥東山稜の稜線を背景に有東木の集落を一望することができた。白髭神社から10分ほどで有東木に戻ることができた。逆コースで有東木山に登ることも考えていたが、白髭神社の奥の車道終点から標高860メートル地点までは伐採地や国土地理院の地形図に記載されていない作業道があり、非常に分かりにくいと思われたので、結果的に正木峠から有東木山を目指して正解だった。有東木山は登山の対象とは言い難く、登る人もほとんどいないような山だが、今回登ることができて良かった。(2025年10月20日記載 2025年12月17日更新)

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この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものです。(承認番号 平26情複、第537号)
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